介助と子育て

こんにちは。

事務局の渡辺です。

 

日々仕事をしていて「介助」について考えることがあります。

「介助」って何だろう・・・?


障害等の理由により、どうしても自分では

行えないことを本人の代わりに行うこと?

でもこれって、言葉で言うのは簡単ですが、実際はずっと難しい。


障害等の理由により、どうしても自分では行えないこと・・・

例えば、食事や入浴、排泄など・・・

つまり、健常と言われる人たちが当たり前にしていることです。


「やれて当たり前のこと」に支援が要る。

支援が必要な側は、当たり前のことを当たり前にしたいだけ。

でも、支援する側は、自分の当たり前プラスαの行動が必要になる。


福祉サービスだったら、そのプラスα分は

「お金」という対価で支払われることになります。

 

でも、家族だったら?

「やってもらって当たり前」

「やってもらって申し訳ない」

「自分が面倒を見ないといけない」

「こんなにやってあげてるのに」

様々な事情により無理が生じてくると、

介助「される側」と「する側」という構図が生まれ、

「対等」ではなくなってしまいます。


これが「子育て」だったらどうなのでしょう?

赤ちゃんや子どもも、自分では行えないことを

親が手伝ったりするという意味では

介助と同じようにプラスαの行動が必要です。


自分はまだ子育てをしたことはないので、想像になってしまいますが、

きっと子育ても並々ならぬ心労があるのだと思いますし、

自分が親になってみて、初めて体感するものだと思います。


ただ、いろいろな話を聞いていると、

一般的には、介護や介助にはマイナスのイメージが多く、

子育てにはプラスのイメージが強いように思います。

(どちらが良いとか、どちらが大変という話ではありません。)


自分なりに考えてみたのは、

子育ては、子どもの「成長」というプラスを目的としていて、

介護や介助は、それ以上でもそれ以下でもなく、

良くて現状維持に留まってしまうことが多いからなのではないか・・・?


障害等の理由によりどうしても行えないことを

本人に強要したらそれは虐待になってしまいます。


でも・・・


「どんな工夫をしたら一緒にできるだろう?」

「どんなやり方をしたら楽しく過ごせるだろう?」

と考えることで、違う形のプラスが生まれるかもしれません。

(これは弊社代表の本多がとてもうまくて、僕はいつも驚かされています。)


日々の生活に負われる中で、これを考えるのは難しいことです。

 

例えば自分だったら・・・

ユーザー様の支援に入る時は、

「どうやってこの子と楽しく過ごそうか?」

「何をこの子は求めているんだろう?」

なんて自分なりに考えて支援に入らせてもらっていますが、

これが弊社副代表の小川の介助となると、

毎日のことですし、仕事だけの付き合いではないので、

正直言ってそんなことを考えられない時も多くあります(笑)


それに、障害のある子の親御さんの場合は、

「介助」と「子育て」が両立しているため、

もっと複雑なことが多いのだと思います。


自分なりにいろいろ考えてみましたが、

きっとこのことに答えなんてありません。


「障害」の部分は、福祉サービスにお任せください。

「子育て」の部分は、親御さんお願いします。

そんなふうに簡単に切り分けられれば良いですが、

実際はそんなに単純ではありません。


でも、だからこそ、

当事者、保護者、福祉サービス事業者、相談支援員、地域、学校などなど・・・

それぞれの役割があり、立場があり、

それぞれが話し合い、受け入れ合い、考え合うことが必要なのだと思います。


そして、どんな時でも必ず忘れてはいけないのは、

「介助」にしても、「子育て」にしても、

中心にいるのは当事者である「本人」ということ。


今年は、小川が安城市の当事者部会を立ち上げようとしています。

ティンク保護者様のお声かけで、保護者会を作ろうという動きもあります。


さて、自分には一体何ができるだろう・・・?


自分は今年、新聞やWEBの管理等の「広報」という役割を与えられました。

このタイミングで、この役割を与えられたのは、

ある意味チャンスなのではないだろうか・・・?


今年はMonkey♡Partyが10周年を迎えます。

そして、改めて思ったのですが、

自分もティンクに努めて10年目。

Monkey♡Partyと共に歩んできたのだということに

今更ながら気づかされました(笑)


いろいろなものが動き出そうとしている中で、

それぞれの立場の方が、それぞれの役割の方が、

普段どんなことを考えているかを表現したり、

つながっていけるきっかけになれば・・・

そんなふうに自分もこの「広報」という役割と向き合いたいと思います。


なので、皆様にもいろいろな形でご協力をいただくことがあるかもしれませんが、

その際はどうかよろしくお願い致します。


最後は何か宣伝のようになってしまいました・・・(笑)